イタリアでの怖かった出来事

「海外ってやっぱり怖いことあるの?」

日本の友達にもよく聞かれるのですが、実は・・・

あります・・・・!!

日本にいると、街中で夜に1人で歩いていても怖いことはそんなに起こりません。

海外に一歩出ると、そこは安全ではない地域も勿論あります。

実際に怖いことは起きます。ただ、事前にいろんなことを知っておくことで、自分の身を守ることに繋がり、安全で楽しく生活することができます。

ぜひ留学中、もしくは旅行先での対策の参考にしてみてください。

目次

ストーキング・・?

私が留学して2ヶ月目の時、実際に起きたことをお話しします。

私の居住地は、ミラノ市内の北西部でした。

日本で留学準備をしていた時に見つけたアパートですが、現地在住の友人が実際に見学もしてくれました。

彼女曰く、「安全そうだし、大家さんもいい人だから大丈夫だよ」という言葉を信じ、住み始めた地区。

実際は・・

地下鉄の駅もすこーし暗め

アパートまでの道のりは、ちょっと移民がいるけど、そこまで危なそうな雰囲気はなし・・

アパート自体は、移民はいなく、イタリア人ばかりが住んでいました

イタリア生活にも少しずつ慣れてきた頃です。

ミラノ市郊外でのレッスンが終わり、約1時間かけて17時過ぎに最寄りの駅に着きました。

駅から出て、50m程歩いていると、視線を感じました。

「視線を感じるなんてそんな自意識過剰じゃん!」

と思いながら、歩いていきます。

・・・・・

やっぱりなんか感じる・・

自意識過剰なのかなと思いながらも、ふと後ろを振り返るとアラブ系の移民の人と目が合いました。

「うん、いる・・」

ちょっと気になるけど、家まで来られるのは嫌だから少し遠回りをし始めて様子を見ることにしました。

角を回る時に、ちらっと後ろを確認。

「うん・・・いる・・・」

本当にさっきのアラブ人が私の後を後を尾けてきているのか、一度足を止めてみました。そして、鏡で髪型をチェックする振りをして、鏡越しに後ろをチェック。

「足を止めてこっちを見てる」

もう確信しましたね。

日本にいたときも、一度怖いな〜という思いはありましたが、ここは外国。どうしていいか分からず、このまま外をウロウロしているのは怖いので、足早に家に帰ることを決めました。

パタパタと足早に歩く私のあとを、少し歩幅大きめで、後ろを歩くアラブ人。家に近づきながら、正面玄関の鍵はリュックの中にあることを思い出しました。

「しまった・・・上着のポケットに入れておいたら、すぐに取り出せるのに・・」

アパートの正面玄関は共同玄関になっているため、住民の誰かが運良く出てきたら、すぐに建物の中に入れます。ただ、そんな偶然を期待していてもいけないので、少しでもアラブ人との距離をおこうと足早にアパートに向かいました。

ようやく家の前に到着し、慌ててリュックから鍵を出そうとしていた時!

正面玄関から住民の1人が出てきました。

以前、私が入居のご挨拶をしに訪ねた住民の1人でした。相手も私のことがわかり、「Ciao! Prego!」(やぁ、どうぞ!)と言って玄関に入れてくれました。その方は私が玄関に入るとゆっくりドアを閉め、アパートを後にしました。

私は怖いもの見たさに、共同玄関を入る際にちらっと後ろを見ると、やはり同じアラブ人が足を止めてこちらを見ていました。家に着いてからも、心を落ち着けるのに少し時間がかかり、その日は怖くて何も手がつけられず、ボォっと過ごしました。

その後、現地のイタリア人の友達(男性)に今回の出来事を話しました。

彼曰く、「男性でも鍵をいつでもすぐに出せるようにポケットに入れて、すぐに家に入れるようにしている」そうです。特に女性の一人歩きは、夕方以降は警戒するように言われました。

イタリアは、通り1本違うだけで、危険な場所になります。1人で歩く時は、特に用心しながら歩きましょう。また、友人とどこか出掛ける際も車がない場合は、家まで送ってもらうことをお勧めします。

友達付き合いが増えると、夜に出かけることも増えてきます。そうした時は遠慮せずに、送ってもらうといいでしょう。

この出来事は、「自分の身は自分で守ること」の大切さを教えてくれました。

本当にあった怖い話 -友人Aさん編-

次にお話しするのは、私の友人のAさんが体験した身の毛もよだつ出来事です。

Aさんは、同居人でイタリアに約15年住む方でした。
年齢は、40代後半でイタリア語も堪能、ミラノ市内はまるで庭のようにあちこち出掛けており、イタリア生活にとても慣れた方でした。

ある日、朝起きるとAさんがげっそりした表情でキッチンにいました。
軽く挨拶をすると、Aさんが話しかけていました。

昨日、私殺されそうになったのよ・・
・・・・・!!!!????

ちょっと意味がわからない・・・

イタリアに来てからびっくりするような場面を見たり、聞いたりするけれど、流石に驚いて声が出ませんでした。

何が起きたのか聞いてみると、前日の夜、彼女はイタリア人の友人の誕生日パーティに行くと言って出掛けました。

パーティが終わったのは、深夜1時・・友人が「送って行くよ!」と言った言葉も遮り

「私なんておばさん、誰も襲ったりしないよ!」

そう言いながら、彼女を止める友人に耳を貸さず、タクシーを呼ぶこともせず、1人で帰ることにしたそうです。

(その時点でアウトー・・・!!)


帰り道、Aさんは後ろからついて来る人がいるなぁと思っていたそうですが、高架下の道路に入ってすぐに事件は起きました。

急に男性が彼女の体にナイフを突きつけて、金銭を要求しました。

ナイフを首元に突きつけられ、怯えた彼女は、恐怖のあまり声も出なかったそうです。
震えながら、財布に入っていた現金を全て渡し、男は逃げていきました。

(なんとも恐ろしい・・)

警察には通報しなかったんですか?
通報したところで、逮捕されるかも分からないじゃない!
逆に、なんで真夜中に1人で歩いていたんだって言われるわよ!

とAさんは言いました。

そうなんです。
どんなに相手が犯罪を犯したとしても、「なんで女性1人でそんな夜中に歩いているんだ」となります。

日本は安全で、ミラノ市は安全じゃない・・
そういうことではないのです。
日本でも、例えば夜中に田舎の道を1人で歩いていたら、危ないですよね・・?

どこでも安全な場所とそうでない場所はあります。
夜中に歌舞伎町のど真ん中を歩いていても、ネオンがあって、人の目もあります。
交番も近くにあります。

ミラノ市でも、日本の田舎でも交番はすぐそこにはなく、真夜中に「助けて〜!」と叫んでも誰も助けには来てくれません。

日本でも海外でも、時間や場所によってどういう行動をすべきか、よく考えるようにしましょう。

本当にあった怖い話 -友人Bさん編-

最後にお話しするのが、私が聞いた中でも一番怖い話です。

飲み仲間のBさんは、デザイナー志望で留学してきた20歳。
金銭面で余裕がないことからアパートはかなり安めのところを選んだそうです。そんなアパートは移民が多く住み、夜になると女性の叫び声や男性の怒鳴り声が聞こえてくるのは日常茶飯事でした。

そんなことを聞いただけで、私だったらすぐに退去してしまいますが、Bさんは引っ越し費用にお金を使いたくないということで、そのまま住み続けていました。

そんなある日仕事を終えて家に帰り、アパートのエレベーターを使おうとしたところ・・

・・・エレベーターの扉が開いたら、一面血だらけだったそうです・・・

まさかのホラー・・

Bさんはすぐに警察に通報しました。

エレベーターの血だらけの原因は、アパートの住民同士の喧嘩がきっかけだったそうです。それにしても、激しい喧嘩ですね。

Bさんはそのことをきっかけに、アパートを引っ越す決断をしました。

留学生活の注意点

誰もが留学生活を夢見て、有意義なものにしたいと思っているでしょう。

楽しい生活をするには、留学先の環境や治安はとても大事です。
しかし、何より大事なのは「自分がどれだけ気をつけるか」です。

イタリアもほとんどの場所は、安全で過ごしやすく、親切な人が多いです。
ただ、残念なことに一部の人はそうでない人もいます。そんな人から身を守るには自分自身が何より気をつけることが重要になってきます。

観光や留学に行く際は、どこの国でも警察や救急車の連絡先など必ず控えておくようにしましょう。

軍警察 Carabinieri(カラビニエーリ):112

事故・盗難・救助・消防車要請など。
ローマ、ミラノ等の大都市圏における緊急時共通番号。ヨーロッパの共通番号のため、他の地域でも使用可能。

国家警察 Polizia(ポリーツィア):113

事故・盗難・救助要請など。

消防車 Vigili del Fuoco(ヴィジッリ デル フォーコ):115

消防車専用の電話番号。火事やボヤが起きた時は115

救急車 Ambulanza(アンビュランツァ):118

救急車専用の電話番号。

警察や消防車に連絡するときはイタリア語で話せる方がいいですが、話せない場合、少なくとも英語で意思疎通はできるようにしましょう。

イタリアの領事館の電話番号はこちらです。注意点も合わせて、確認しましょう💡
※39は国番号です。「0」を長押しすると「+」になります。

在イタリア日本国大使館(ローマ)
+39 -(06) 487991
・在ミラノ日本国総領事館(ミラノ)
+39 -(02) 6241141

領事館はパスポートなど書類手続きをするところなので、連絡しても基本何もできないです。
救急要請などで電話しないように気をつけましょう。
日本でも市役所や県庁に、救急車の要請を頼まないのと一緒です。

その他にも注意点を書いたので、よかったら参考にしてみてくださいね。

  • 危ないところには行かない
  • 夕方以降は、極力1人で出歩かない ※秋から冬にかけて日が短くなるときは、特に注意しましょう
  • 遠慮せずに、送ってもらえるように友達を頼る
  • 鍵はすぐ出せるように、ポケットに入れておく
  • 華美な格好・装飾品は身につけない
  • 女性である限り、年齢は関係ない

まとめ

今回は、実際にあった出来事ですが、少し怖いお話をお伝えしました。

海外は、日本とは全く違う国なので、常識や非常識も国それぞれで異なります。ただ「自分の身は自分で守る」ことを考えながら生活すると、旅行も留学生活も本当に楽しめる国です!

海外渡航前によく相談をされますが、対策法や緊急連絡先を伝え、事前準備をきちんとして行った人たちはみんな楽しく過ごして帰国しました。

私たちも様々な経験や失敗を通して、学んだからこそ、多くの人に「自分を守る重要性」を伝えてきました。皆さんがより楽しく有意義な留学生活、または観光ができるように、何か疑問なことがあればいつでもご相談ください!

みなさんが楽しい留学生活・旅行ができますように・・・★

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