カナダで音楽を学ぶとは?
クラシック音楽も実は盛んだった?
音楽留学といえば、ヨーロッパやアメリカを想像する方も多くいると思いますが、実はカナダにもトロント王立音楽院をはじめ、多くの音楽コンクールや音楽祭があるクラシックが盛んな国です。
たまたま、ドイツの先生からカナダ在住のオペラ歌手の先生を紹介されたことにより、初めて興味をもったカナダという国。
ニューヨークほどの危険さもなく、自然とゆったりとした雰囲気の中、レッスンに行きました。
・ドイツの先生から紹介された先生は、自分にはあっていたのか?
・学ぶべき環境の選び方
アメリカでのレッスンを終え、少しずつ歌唱法の疑問点は解決できたものの、今後どのような音楽生活をしたいのか、具体性がまだ見えていなかったのが正直な気持ちでした。
今回は、これまでの留学失敗経験を踏まえて、次に向かうステップの構築はどうするか、どうしたら自分が納得する形ができるのか、実際の経験談を踏まえてポイントをお伝えします!
【この記事の信頼性】
この記事を書いているのは、欧米7カ国でレッスンを受け、イタリア、ドイツ、スイス、イギリス、オーストリアで演奏経験をした元音楽学生です。
地盤、人脈、今のような使いやすいネット環境もそんなに良くない中始まった、どんな音楽生活をしたか、実体験を全てお届けします😀
【この記事でわかること】
- カナダの先生のレッスン模様【北米チャレンジ編】
- よりベターな留学スタイル
初めてのカナダ
私が今回向かったのは、トロントから電車とバスを乗り継いで約2時間のところにあるキッチナーという街。
レッスンがある学校までは、中心部の駅から、バスで行きました。
見知らぬ土地では当たり前ですが、日本とはバスの利用の仕方も異なりました。
まず、バスに乗ると、「降りる」ボタンがないことに気づきました。
気づいたら、バスが止まり、人が降りていく・・
次の停留所がどこかもわからず、近くの人に聞くと。
見上げると、バスの天井からぶら下がっている一本の紐が・・
運転席から後部座席まで繋がっていました。
これを引っ張ることで、「次の角で下ろして」というサインを運転手さんに送るのだそう。
「知らない土地の常識」に触れることに慣れるほど、どんどんと旅をすることが楽しくなってきました。
ちなみに、この街でのもう一つの発見は、セブンイレブン。17時に閉店します(11時まで営業していませんでした)。大都市ではないし、確かに需要がなければその必要もないですよね。
今回のレッスン場所は、下見する時間が取れなかったので、道行く人に確認しつつ、安全に到着しました。
クラシック音楽の実情は?in カナダ
ドイツ留学からまさかの北米留学へと発展しましたが、実際カナダのクラシック音楽がどんな感じか最初見当がつきませんでした。
先生はメゾソプラノの先生でした。
「私と声種が一緒ということ」「アメリカでのレッスン経験が生かされたこと」により、最初の歌い出しや歌唱法においては、思った以上に自分の出来に満足したくらいでした。
その上で、先生からは細かな言葉の発音指導、ピアノ伴奏を交えての全体的な音楽表現の指導が重点的にありました。
レッスン時間は1時間半程で、70カナダドルでした。(1ドル=102円)
今後の留学スタイルが定まっていなかったので、色々と先生と意見を交わしながら、トロントの音楽学校の情報を得ました。
その結果、トロントの音楽院で前年度にできたオペラコースを受験することを勧められました。
話を聞くと、オペラ演出や演技指導など、音楽だけでなく、プロの演技指導の先生を含んだ総体的なコースだったので、勉強しがいがあるなと感じました。
当時は、開講したばかりのコースは、多くの人にあまり知られていない情報で事前に把握はしていなかったのですが、とても魅力的だったので、検討することにしました。
私が決めた留学スタイル
帰国後、”今現在の自分”が可能な音楽留学の方法を考えました。
「トロントの音楽院でオペラコースを受験してみよう」
「その上で、定期的にニューヨークの先生の所にも通い、発声方法や歌唱法にも磨くようにしてみよう」
どの在り方がベストかは、人それぞれですが、受験に向けてカナダの先生ともコンタクトを取りながら、早速受験の準備をすることに決めました。
留学先を決めるポイント
国や先生は一つに絞らなくていい
私が出した答えは、”カナダを拠点にアメリカにもレッスンを受けに行ってみよう”でした。
日本は島国なので、隣の国に気軽に行くということは、金銭的にも言語的にもハードルがありますが、実際はかなり近いです。
今回の旅では、ニューヨークからトロントまで約1時間半の飛行機を利用しました。
日本で言うと、「東京→大阪」くらいの距離感で移動できます。
もちろん長距離バスや電車での移動であっという間に、隣の国に行けます。
先生においてもそうです。
自分が求めるなら、隣の国に行ってレッスンを受けて、その日中に帰ってくることもできます。
ぜひ、いろんな先生の所に行って、自分にあった先生を見つけて勉強の幅を広げることをお勧めします。
「学ぶ環境」と「住む環境」の重要性
カナダ滞在時には東から西まで主要な都市を訪れました。
ニューヨークに住みながらレッスンを受講してもいいのですが、カナダの自然の豊かさや、住むのに心地よい雰囲気を旅先では感じました。
私は地方出身で、東京の大学に通っていましたが、自然と都会の両方がないと自分自身がしんどい思いをすることがよくわかっていました。
そのため、「住む環境」は自然がありつつ穏やかに過ごせること、「学ぶ環境」は刺激があり、自分のモチベーションを高めれることが重要だと今回の旅でわかりました。
もちろん、ふたつが同じ街にあるのが理想的ですが、その当時の私はニューヨークに住む自分が想像できなかったので、カナダで学びつつ、ニューヨークにレッスンに通う方が自分にとってはベストだと思いました。
気候や気温、安全性など様々なことが関係する留学生活は、どのようなスタイルが自分にベストなのか、自分を守りつつ、自分の能力を高められるスタイルをぜひ見つけてみてください。
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